美しく輝く未来へ(第28回)
印刷用ページを表示する 掲載日:2020年10月21日更新
今年の夏頃から山を見て、気が付いた方も多かったのではないでしょうか?ナラの木やミズナラが、カシノナガキクイムシの媒介とこの夏の猛暑で、水分を吸い上げられず深緑の中に、何本も茶色に枯れてしまったのです。 この現象は阿智村のみならず全国的にも大変深刻な問題で、落葉樹の代表であるナラの木が枯れてしまうと、どんぐりなど木の実がならない為、小動物のエサがなくなり、生態系が崩れてしまう事、又、紅葉の美しさが見れなくなってしまう事など弊害があります。これには殺菌剤の注入など枯れない予防策をとるしかないとの事ですが、美しい山が大変悲しい現状です。最近では、村の旧跡、智里大沢の赤子石にある樹齢数百年といわれるナラの木が枯れてしまいました。
清内路のシンボル、国の天然記念物ミズナラは予防策をとっている為大丈夫でした。私たちは、悲しい現実の中で、これを機会に現代疎かになりがちな山の手入れを考えていかなくてはなりません。村でも、森林税の有効活用のため、住民の皆さんと共にきれいな里山づくりをめざしていますので、よろしくお願いいたします。