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阿智村定例議会(令和8年9月3日)村長あいさつ

更新日:2026年9月3日更新 印刷ページ表示

​はじめに                      

 本日ここに令和8年第3回阿智村議会定例会を開催しましたところ、議員各位にはご都合をつけてご出席頂き、提出議案についてご審議頂きますことに対し、厚く御礼申し上げます。それではごあいさつ申し上げます。

 お盆を過ぎ9月になっても暑い毎日が続いています。今年の夏は、千葉や石川、福井県では集中豪雨の被害があり、痛ましい映像が流れていますが、南信州地域は安定して好天が続き、連日の猛暑により、熱中症患者の増、そして農作物では稲の生育も早く、例年より一足早い稲刈りの収穫の時期を迎えそうです。

 7月28日には、熊本県で震度7の地震による災害が起きました。熊本県では10年前にも同規模の地震があったわけですが、今回の地震で未だに避難所で生活されている方もおり、被害に遭われた方のお見舞いを申し上げます。当村では日本赤十字社を通じて募金活動を行っていますし、今議会で20万円の寄付の補正をお願いしたいと考えています。一日も早い復興を期待したいと思います。
さて、8月30日に村内一斉に防災訓練を実施しました。各地域で集まって頂き、安否確認とその報告を実施してもらいました。近年集中したゲリラ豪雨などいつ災害が起きるかわかりません。村では災害時の万全の体制は取りますが、行政が万が一機能しなくなった時の自主防災組織のあり方や、具体的な動きなど是非、各自治会でも体制を整えて頂きたいと思っています。

 県では県知事選挙が8月9日に行われ、阿智村では投票率51.68%という結果となり、4年前に比べて3.96%減、しかし期日前投票者の率が増となりました。県全体では、現体制か革新かを問われる選挙でしたが投票率は40.53%と過去最低でした。引き続き阿部知事が舵を取られることになりましたので、全国知事会長の重責を担いつつ、県全般そして南信州の中山間地域の発展のためにも、ご尽力を賜りたいと存じます。​​

村の状況について 

   この9月議会では令和7年度の決算がまとまりましたので、議会中に認定をお願いするものであります。昨年は、経済対策を主張された高市内閣の発足により、依然として続く紛争等による物価高騰対策については、消費者への景気対策で一人につき1万円の商品券配布事業や、事業者への電気ガス等のエネルギー価格高騰対策事業、農業者への肥料農薬価格高騰緊急支援事業補助金によって、この危機を少しでも乗り切って頂けたと思います。

教育関係について

 ​教育関係では、2年間に及ぶ学校あり方検討委員会の検討の結果、5年後に中学と小学校を統合し、義務教育学校とする方針が3月に出されました。これを受け5月から阿智村立義務教育学校開校準備委員会が発足して論議に入っています。現在、総務部会では9月18日まで、義務教育学校の新しい校名を全村民対象に募集しています。

宿泊税について

 観光業発展のため、そして昼神温泉の将来構想のため宿泊税の導入に向け、度重なる会議を重ね、宿泊税の条例制定を行いました。県100円、村200円の宿泊税は今年の6月から無事スタートしました。

運動公園等について

 まちづくりでは阿智村運動公園のB、Cゾーンの工事が2月より始まり、インフラとしては、ジビエ加工所の移転建設、清内路振興室跡地に村営住宅建設、春日地区宅地造成などを手掛けてきました。又、上下水道の料金を4月分使用料から5%値上げさせて頂きました。
 そして、2年ぶりに開催した花桃祭りでは過去最高の来場者数を記録、熊谷元一写真ユネスコ「世界の記憶」への登録をめざし取り組みをスタート、就職祝金の創設、シンガポール・マレーシアへの海外語学研修、いきいき健康大学などを行いました。

財政状況について

​ 村の基金は令和6年度末が66億2,118万円、7年度末が65億1,598万円、借金を表す村債が令和6年度末が25億1,170万円、7年度末が25億8,227万円であり、財政の健全化を見る指標については、経常収支比率は82.6%、実質公債費比率は2.3%となっています。基金は約1億の減少、債務は約7千万増加していますが、今のところ健全な状況が維持できています。
 しかし人件費、建物の修繕費、少子高齢化に伴う社会保障費の増など全国共通の悩みをかかえていますので、将来を見据え安定した村政が運営できるよう精進して参るつもりです。

この夏の出来事について

​ まず、村制70周年記念事業を集中して展開させて頂きました。7月11日には陸上自衛隊第12音楽隊の皆さんのふれあいコンサートを開催しました。当日は約600名の皆さんが自衛隊の規律の統制の取れた、そして迫力ある演奏を楽しんで頂けたと思います。自衛隊としての活動のパネル展示や、式典の演奏や被災地の慰問演奏により音楽を通じて国の平和のために活動して頂いている紹介もありました。
 7月6日には「そうだ星を売ろう」の作者、経営コンサルタントの永井孝尚さんを招いて、これからの阿智村のブランド戦略について講演頂きました。印象的だったのはこの10年間の阿智村の観光をはじめとする様々な事業の取り組んできた成果として、東京で10年前に阿智村の事を知っている、聞いていると感じた人が少なかったのに対し、現在では56.2%になったといううれしい報告も頂きました。
 他に7月からは昼神を中心とした七夕まつりでの竹あかり、8月1日から9日までヘブンスそのはらでのアーティストが大勢参加したコンサート、7日には村民Dayとしてステージ発表など、楽しんで頂きました。これから9月には新婚さんいらっしゃいの番組で阿智の2組の新婚さんが登場し、村の紹介も兼ねて結婚、定住というコンセプトの番組が放映されます。お楽しみ下さい。

まちづくり関係について

 まちづくり関係については、7月30日に昼神温泉リニア新時代構想のマスタープラン策定に関わり、事業検討部会とデザイン部会を開催しました。専門家と地元の委員で集中審議し進めて参ります。リニア開業が延びた事、建設費の高騰、コロナ等で人々の旅行ニーズの変化などもふまえ、数年前に構想した昼神温泉の将来像をアップデートして、時代にあった、そして将来を見据えたまちの姿を描いていく事になっています。時間もかかっていますがご理解をよろしくお願いいたします。

夏まつりについて

​ 恒例の夏まつりは7月25日に大煙火大会を開催しました。お陰様で晴天に恵まれ、多くの皆さんに花火を見て頂くことができました。昨年に続いて開会式を、駒場区自治会館前にて一体感のある集約した演出、火まつり、松明みこし、音響の工夫などさせて頂きました。村制70周年に併せて、星座が光るうちわの配布、抽選会、キリンビールの晴風との協賛も頂き、光の演出などさせて頂きました。多くの皆さんに楽しんで頂けたのも御寄付頂いた多くの企業や村民の皆様、そして関係者の皆様のご尽力の賜物と感謝致します。来年は運動公園が完成しますので、まつりの形態やイベント内容も変わろうかと思います。お盆の14日には浪合でも大煙火大会、昼神では数日間に亘って盆踊り等の夏祭り、各地域でも、夏の行事が盛大に行われ帰省客の皆さんと楽しいひと時を過ごされたようであります。

海外語学研修について

 事前準備から始まり約3か月間の学習を重ねて参りましたシンガポール・マレーシア海外語学研修は7月30日に出発し、8月3日までの4泊5日の日程で、中学生から高校生までの18名が参加し無事行って参りました。セントレア空港を出発しシンガポールへは6時間半の長旅でしたが、皆元気で多くの方との交流、見るもの体験するもの全てが参加した子供たちのこれからの人生の糧となる事と思います。帰国して勉強してきた事をまとめ、報告書の作成が予定されていますので又楽しみにしたいと思います。

「みんなで復刻、元一ラジオ体操写真」について

 8月1日には名誉村民、熊谷元一さんの写真をユネスコ「世界の記憶」に登録することを盛り上げる一環として、全村博協会が「みんなで復刻、元一ラジオ体操写真」を開催しました。元一さんが約70年前に撮影した阿智郵便局前でのラジオ体操の復刻をと、当日早朝より集まった方は約100名。当時と同じアングルの見事な写真も撮れ、ほのぼのとした住民のコミュニケーションを感じられる素晴らしい企画でありました。熊谷さんが同じ場所で、戦後移り変わる時代を、人々の生活、行事、風景を撮り続けた事が、時代の変遷の様子、平和へのメッセージとなることは奥深い意義があります。これから申請に向けて、行政や住民が一体となって取り組んでいく事が大切と感じました。

南信州フォレストパークの事業について

 4年前から始まった、阿智・平谷・根羽の西部3村のコンセプト、森と自然の恵み、南信州フォレストパークの事業では、この地域の農産物をフランス料理の一流シェフが料理し、魅力を全国に伝えるために、期間限定のレストランを8月21日から3日間行い、約150名のお客様が味わいました。この地域の主力農産物トマトやとうもろこし、鹿肉、伝統野菜の清内路かぼちゃを使った料理は、シェフの手によって最高の逸品に生まれ変わり、可能性の広がりを感じました。今後地元料理店の協力や家庭でのレシピも展開し、さらに地元野菜の魅力を高めていく予定です。

民生関係について

 民生関係では、今年度あち歩チャレンジとして歩いて健康になって頂こうと取り組んでおります。70周年式典に合わせた5か月で70万歩の取り組みもありますので、是非チャレンジしてみて下さい。8月21日に行われた健康講演会では、村診療所、羽生先生から「上手に老いるコツ」と題しお話を頂き、74名の参加があり、多くの方に健康の大切さなどお話を聞いて頂いています。9月からは皆さんに健康で過ごして頂くために、いきいき健康大学が5会場で始まります。又、11月の阿智祭に合わせて、健康フェスティバルを保健センターで開催しますので。多くの皆さんに来て頂きたいと思います。

要望活動について

 国や県に対して、7月は南信州広域連合や道路の期成同盟会として様々な要望活動も行って参りました。飯田南バイパスの要望も熱が入って参りましたし、国道153、256号線、県道の改良工事や治水対策など、設備ができて経年劣化しておりメンテナンスの重要性もあり、私たちの生活の安全のために、今後も引き続き要望をして参りたいと思います。

その他

 子どもが体を動かすきっかけ作りのチャレンジフェスティバル、高齢者のグラウンドゴルフ大会、戦没殉難者追悼式などこの夏も阿智村の住民の皆さんは、元気に活躍して頂きました。そして、これから9月には全国から集まる生涯野球大会などイベント行事が目白押しです。

​​上程議案

 本議会においてご審議頂く案件は、人事案件2件、条例案件2件、契約案件5件、決算案件6件、予算案件4件、報告案件1件であります。

人事案件

 阿智村教育委員について、任期満了に伴う任命に関する同意をお願いしたい件になります。

条例案件

「後藤育英基金条例の制定について」は、積立基金から定額運用基金に運用が変更になったため制定するものであります。
「阿智村福祉医療費支給条例の一部を改正する条例の制定について」は、オンライン資格確認を導入するにあたり、自治体・医療機関等をつなぐ情報連携システムを利用するため等であります。

契約案件

「老朽管布設替工事」の入札結果による請負契約の締結をお願いするものです。他、スクールバス購入事業等4件です。

​​報告案件

 除雪車による損害があり、対物賠償額が確定しましたのでお願いするものであります。

決算案件

 決算案件は、令和7年度阿智村一般会計及び各特別会計決算の承認を得るものであります。
 一般会計決算は、歳入合計7,716,544,221円、歳出合計7,210,766,236円、歳入歳出差引額505,777,985円、翌年度への繰り越し財源246,209,000円を差し引いた実質残額は、259,568,985円となりました。
 歳入についてみてみますと、村税876,373千円であり昨年より4.8%の増、地方交付税は2,950,096千円と昨年より1.3%の増でありました。
 歳出については、冒頭で述べた通りです。

 特別会計の詳細については上程の都度詳しくご説明いたしますのでよろしくお願いいたします。

予算案件

 予算案件は、一般会計、特別会計ともに補正予算についてであります。
 一般会計補正予算第2号は、既定の歳入歳出予算に歳入歳出それぞれ299,218千円を追加し歳入歳出総額8,815,449千円とするものであります。

 歳出の主なもの
​ ・物価高騰対応支援事業 福祉灯油等購入助成事業 17,571千円
​ ・物価高騰対応福祉事業所等事業継続支援補助金 6,212千円
​ ・総合計画策定支援業務委託 7,700千円
​ ・熊谷元一写真童画館仮施設改修工事 5,500千円
​ ・緊急自然災害防止対策事業 20,620千円
​ ・住宅建設費 公有財産購入 8,000千円
​ ・村道維持補修工事 50,000千円
​ ・前年度繰越金の2分の1を財政調整基金に積立 30,000千円

 特に物価高騰対応支援事業、福祉灯油等購入助成事業では、年末に村民一人当たり5,000円の灯油ガソリン券を配布し、生活の一助にあてて頂きたいと思っていますし、福祉事業所等事業継続支援補助金は、昨今の医療福祉関係事業者の経営に役立てて頂きたいとの思いから、規定に基づき補助するものです。
 特別会計についてはそれぞれ必要な補正を行います。

 以上、ご審議いただく案件についてご説明いたしました。詳細については上程の都度詳しくご説明いたしますのでよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

 

​おわりに

 9月1日から昼神温泉を経由する、飯田、中津川間のバスの運行が始まりました。これは県の宿泊税を財源に飯田市と阿智村が連携して行うもので、1日2便の運行です。妻籠、馬籠には多くの外国人観光客が訪れており、そこからの公共交通機関が出来ることにより観光客の増加を期待したいと考えています。現在も昼神温泉郷からの次の行先は木曽方面が多く、リニアの開通時には長野県駅と岐阜県駅の間は観光周遊ルートの可能性は大きいと思われます。まだ実証実験の段階ですが、データを取りながら、多くの皆さんが利用して頂けるよう工夫して参りたいと思います。
 これから、清内路では伝統の手作り花火や各地域でお祭りや敬老会、運動会と多くの皆さんが協力して楽しんで頂く機会が多かろうと思います。私もお伺いさせて頂いて村民の皆さんと直接お話ができる場でもあります。皆さんが集う中で村の将来の事を話す場でもあればよいかと思っています。今年も9月21日の敬老の日を中心に、百歳、米寿の方などにお祝いの訪問をさせて頂く事になっています。皆さんいつまでもお元気で、村の歴史や伝統、素晴らしさをしっかり私達に伝えていってもらいたいと願います。

 そして10月2日には阿智村制70周年記念式典を行います。阿智村が多くの皆様に支えられて、歴史を作ってきた過程を振り返りながら、記憶をたどり夢をつないでいく素晴らしい70周年の節目の式典になればと、準備を進めています。

 以上本会議に上程いたします議案等について申し上げました。みなさんと共に住みたい地域、夢のある地域に向かって、いい村作りにまい進していきますようご尽力をお願いして9月定例議会のあいさつと致します。


村長コラム(広報あち掲載)
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