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令和8年第1回阿智村議会定例会開催にあたりご挨拶申し上げます。
今年の冬は雪が降った日もありましたが比較的暖かい日々が続き、3月になり春めいて参りました。又全県下では少雨、雪も少なかったので、水不足で節水している地域もあるようです。
国政では急な衆議院議員選挙が2月8日に行われ、高市政権の安定した得票数が得られ、新たな政権運営が始まりました。本村でも1週間前の予定だった村長選挙を、運営や住民の方の利便性を考え、国政と合わせダブル選挙にさせて頂きました。投票所の見直しによる集約の初めての選挙でもありました。結果、事務の効率化などの効果がありました。
さて、私事ではありますが、この度の任期満了に伴う阿智村長選挙におきまして、4期目の重責を担わせて頂くことになりました。就任後初めての議会ですので、この場をお借りして、これまで12年間私を支え導いて下さいました村民の皆さんに心より感謝申し上げますと共に、次の4年間もこれまで同様のご理解ご協力をお願い申し上げます。初心を忘れることなく、阿智村の発展のために尽くして参りたいと存じます。
行政の最大の使命は、住民の皆様の幸せな暮らしを実現することにあります。そのために何ができるか、愛する阿智村のために、そして未来の子供たちのために何を残してあげられるかを常に念頭に置いて、誠心誠意職務に励んで参る覚悟であります。
4期目に入っても、住民の目線に立った村政を心がけたいと思っています。子供からお年寄りの目線で、様々な立場から意見を聞き、皆で助け合い、励ましあい、誰一人孤独にしない将来像「阿智家族」の想いで、元気で心温まる、清々しい村づくりを進めて参りたいと思っています。
私が選挙公約で村民の皆さんに訴えてきた事について、令和8年度事業計画に早速反映させて頂いていますが、まずは社会にある停滞感を払拭すべく、誰もが、特に若い皆さんが夢と希望の持てる阿智村にと邁進して参ります。
少子高齢化、人口減少は我が村にとっても大きな悩みの一つです。自立し輝き続ける阿智村であるために、人を育てる、人財育成に力を入れて参ります。
教育委員会による学校のあり方検討委員会の答申が2月10日に出され、これからの子供たちの未来のための進むべき方針、統合、義務教育学校化の方向性が出されましたので、次のステップに進んで参ります。
子供を産み、育てやすい環境の整備に注力して参りたいと思っていますし、村の皆さん全員で、将来この地域を支えてくれるような大人になるよう、育てて頂きたいと思っています。歴史や地域資源を大事にするふるさと教育や、キャリア教育など、成長し、若者達が活躍できる場、それらが幅広い世代への波及効果となるよう期待したいものです。
そして、安心した災害対策や医療福祉体制の充実により大切な命、安心なくらしに全力をあげて取組みます。暮らしていて幸せだと感じて頂くことが行政の役目であり、健康寿命の延伸という点に特に注力していきたいと考えています。
又、産業の活性化により雇用の確保、日本一の阿智ブランドを多く創って参りますし、リニア時代に向けて、まちづくりの総仕上げ、人口維持、定住に最も力を入れて参るつもりです。
農商工観林の産業の連携、日本一の星空、花桃、昼神温泉の阿智ブランドにさらに磨きをかけるために、農業を基盤に、観光を機軸に、産業創出、雇用の確保に努めて参りたいと思います。商工会、阿智昼神観光局、産業振興公社、JA、森林組合、あち森と実動の組織が活発で経済を支えてくれています。
これから将来、リニア中央新幹線や三遠南信自動車道開通を見据え、阿智村が全国的にも誇れるような環境の素晴らしい美しい村を目指し、各地域のまちづくりにも具体的に取り組み、定住に繋がる人も地域も星も輝く村をめざして参りたいと思っています。
これからの時代はまさに伊那谷や阿智村にとって激動の時。過去の慣例、手法にとらわれていては前に進めません。村を取り巻く変革の風を的確に読み取り、高速交通網時代を迎える新しい地域づくり、そして行政、議会、住民の英知を結集した阿智村実現のために、全身全霊頑張って参ります。村民の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げ、まずは4期目就任のごあいさつをさせて頂きました。改めてよろしくお願い申し上げます。
第6次基本構想の横断的な施策大綱を確認しますと「定住人口の確保、維持」「人づくり、健康づくり、地域力」「阿智ブランドの確立」「まちづくり計画」の4本の柱で、基本目標、大綱それぞれの仕事の中で、どれにも共通する横断的な事業を展開して参ります。
令和8年度は特に5つの点について力を入れて参ります。
1つ目が「物価高騰対策、経済循環」です。国の物価高騰対策として生活者や事業者の支援のために各地方に臨時交付金が割り当てられ、阿智村では2月に一人につき1万円の商品券を配布させて頂きました。4月以降には、事業所の皆さんを守るため光熱費等のエネルギー補助金で対応させて頂きたいと考えています。農業者の皆さんには、これに加え肥料や農薬の購入時に補助金を支給し、安定した経営を目指して頂きたいと思います。
2つ目が「人口維持・若者プロジェクト」です。今までも若者に故郷へ帰ってきてこの地域を担ってもらえるきっかけ作りとして、南信州の事業所に勤めて阿智村に定住した場合に、奨学金の返済を一部村で負担する制度や就職祝い金を創設していますが、今回結婚された方への住宅補助の支援事業を新設します。
又、清内路ではリニアの発生土を活用し、旧振興室跡に家族向け住宅の建設に続いて単身用アパートの建設に入ります。駒場地区では宅地造成も計画しています。子育て世代の若者や、幅広い住民の方の定住の機会を作りながら、計画的な住宅計画、充実した補助制度も多く揃えてありますので、しっかり取り組んで参ります。
3つ目が「子ども達の未来を」です。学校あり方検討委員会の答申を受け、村では答申を尊重し、阿智村立義務教育学校開校準備委員会を立ち上げ次のステージに入ります。学校あり方検討委員会では、子どもの将来の教育について、児童数の推移、財政、地域振興など、各地域に入って細部まで意見集約を行って頂いた事に感謝し、10年後、30年後、将来の村の方向性に必ずや正しい選択だったと言ってもらえるだろう大きな決断です。
又、国の小学校給食費無償化方針により、当村では保育園、小中学校の給食費を無償という、こちらも大きな子育て支援策を決断させて頂きます。子ども達の為、舵を切らさせて頂きます。
4つ目が「まちづくり・リニア対応」です。2月5日にわいwai公園の安全祈願が行われ、満蒙開拓平和記念館、会地浄化センター前の雑木林が伐採され、親水公園の全容が見えてきました。多くの方から楽しみだとの声も届いています。1年後には完成の予定です。そして、リニア中央新幹線開業後の昼神温泉の姿を描く「昼神温泉リニア新時代構想」の具体的な動き、観光局内にまちづくり部門を作り、引き続き進めて参ります。七久里開発も村の将来を左右する一大プロジェクトです。リニアの発生土を利用しての洞の埋め立て、広大な平地が出来ますので、地権者や多くの住民の皆さんの理解、意見を踏まえ、清内路地区の有効な活用も含めて進めて参ります。
5つ目が「村制70周年記念事業」です。昭和31年9月30日に誕生した阿智村は、本年9月で満70年を迎えます。8年度4月から1年間を記念事業期間として、多くの村民の方にお祝いをして頂きたいと思います。テーマは「記憶をたどり、夢をつなぐ」です。村の歴史を深く知り、村を知る再発見、そして夢を持って次のステージに進もうというコンセプトです。応援サポーター制度も募集中です。記念式典を10月2日、様々な行事、イベントを計画していますのでよろしくお願いいたします。
この後、各項目につきまして部門別に想いと具体的事業、新規事業を中心に説明いたします。
大きな村の税収入では、「宿泊税」が6月1日よりスタートします。6,000円以上の宿泊者に村に200円、県に100円、計300円の負担を頂き、村では令和8年度約3,000万円の税収を予定しており、昼神の構想や観光事業の為に予算設定しています。県の財源も使い、広域連携で飯田、阿智、中津川間の公共バスを走らせたい計画もあります。
熊谷元一先生の写真、ユネスコ「世界の記憶」登録推進事業では、登録に向けての制度や事務的な準備、気運を高め実現できるよう進めて参ります。
又、地域の魅力発信と財政の安定のため、ふるさと納税制度にも力を入れ、アクセスサイトを増やしたり、魅力ある返礼品の工夫も行なって参ります。
主な事業と予算
分譲住宅地造成事業(駒場地区) 1,792万円
定住促進のための住宅新増改築等支援金 2,600万円
結婚支援事業 200万円
熊谷元一写真事業 577万円
ふるさと納税制度の活用 5,000万円
義務教育学校開校準備委員会の設置により、統合のあらゆる問題に対応できるように具体的に動き出します。中学の英語、数学コース別の講座の開設や、シンガポールマレーシア海外語学研修の実施、平日部活動の地域展開にも力を入れていきます。
今年も、ふるさと学習をカリキュラム化して地域を愛し、自然や歴史、地域資源を体験する教育を目指します。又、子育て施策の充実度の情報PRにしっかり力を入れ、子育てにやさしい阿智村の広告宣伝を行って参ります。
主な事業と予算
阿智村新たな学校づくりプロジェクト事業 711万円
長期休業中の児童クラブ昼食提供 32万円
専科指導教員の配置 1,207万円
部活動地域移行委託事業 315万円
健康で小さい子供からお年寄りが生きがいを持ち、幸せに暮らすことが何よりも大切です。当村ではあち健康プラン21に沿って、年代別の健康増進、福祉と健康の集い、各種健診や介護予防事業の充実により、村民の健康づくりに邁進しています。阿智村三大疾病対策として、ふくまるくんポイントを利用した、歩いて取り組む健康づくりに邁進していきます。
主な事業と予算
村営診療所運営事業 5,070万円
地域包括支援センター事業 6,127万円
地域で展開する健康づくり事業 3,648万円
不妊治療、産後ケア等補助 617万円
観光を機軸とした産業振興をめざすため、年間130万人が訪れる観光客にいかに阿智村のファンになってもらうか、交流人口の増加により、この村が潤い、定住人口につなげていきたいと思っています。観光ではインバウンドの戦略調査を行い、宿泊税を生かし次なる観光戦略を展開していきます。
農業は村の基盤産業として位置づけしています。これ以上遊休農地が増えないように、農地有効利用相談員を配置し、利用してくれる人へのコーディネートなどに取り組んでいます。近年のクマ対策の一環として緩衝帯整備の補助金や、大規模防護柵整備事業など行います。
商工業も商工会としっかり連携し、雇用の確保、求人マッチングサイト事業、商工会への補助金や地元業者が潤う住宅リフォーム事業など支援して参ります。
主な事業と予算
観光事業の補助金 1億2,178万円
インバウンド調査研究事業 495万円
運動公園周辺整備事業 2,381万円
七久里開発事業 1憶5,781万円
産業振興公社助成金 5,000万円
大規模防護柵設置補助事業 3,000万円
森林整備事業 3,361万円
商工業者経営支援、振興事業 1,240万円
エネルギー価格高騰対策補助金 2,100万円
私達が安心して暮らすために、大変重要な位置づけであり、まずは美しい景観の維持として、子供からお年寄りまで地域一丸となって環境保全の取組を一緒に考え、ゼロカーボン宣言など取り組んで参ります。生活道路水道などのインフラ整備は重要で、その為にも4月から上下水道の料金値上げが行われます。又、防災無線の計画作りも行いたいと考えていますのでよろしくお願いいたします。
主な事業と予算
家庭ごみ等収集処理 1億3,839万円
阿智村環境基本計画の策定 220万円
村道林道の整備 9,680万円
村内巡回、西部コミュニティバスの運行 6,159万円
村制70周年記念事業 1,824万円
以上、令和8年度の主な事業です。新たな事業も多く組み入れさせて頂きました。リニアの工事やまちづくり、宿泊税の影響もあり過去最高の予算規模として将来を見据えた予算となります。よろしくお願い申し上げます。
本議会でご審議いただく案件は承認案件1件、人事案件3件、条例案件12件、予算案件6件、報告案件1件、その他議会の議決を要する案件3件であります。
専決第1号、令和7年度阿智村一般会計補正予算第7号について承認をお願いするものです。既定の歳入歳出予算総額に9,676千円を追加し、歳入歳出予算総額を8,939,578千円としたもので、2月に行った衆議院議員選挙に関する経費を執行したものであります。
阿智村監査委員の選任に関する同意をお願いするものであります。又、任期の満了に伴う人権擁護委員候補者の推薦についてであります。
条例案件のうち、熊谷元一写真童画館設置条例の制定については、今まで整備されていなかった点と、ユネスコ「世界の記憶」登録推進について必要でありお願いしたいものです。その他上程の都度、詳しく説明させて頂きます。
令和8年度阿智村一般会計及び各特別会計予算及び、公営企業会計予算の議決をいただくものです。
令和8年度阿智村一般会計予算は、歳入歳出予算総額84億円と昨年度当初予算76億700万円と比較し、7億9,300万円の増であります。
歳入については、村税で前年度より30,979千円増の859,788千円、地方交付税は前年度より30,000千円増の2,500,000千円。
村債は、道路改良修繕事業や中学校スクールバスに過疎債を充当、中学校のLED化や公用電気自動車購入に脱酸素化推進債を充当し、有利な起債を利用させて頂きます。
基金繰り入れは、中学校の空調設備やLED化、堆肥センター改修に、ふるさとづくり基金から91,550千円、運動公園A地区の設計に地域振興基金から23,000千円、清内路定住促進住宅建設に公共施設整備基金から10,000千円などとなります。
歳出については、先ほど主な事業について申し上げましたので、内容については「事業等計画書」を参考にして頂きたいと思います。
阿智村国民健康保険事業特別会計は、事業勘定で歳入歳出総額 561,000千円、直営診療所勘定で歳入歳出総額 50,700千円、
阿智村介護保険特別会計予算は、歳入歳出予算総額 929,800千円、
阿智村後期高齢者医療特別会計は、歳入歳出予算総額 113,300千円、
阿智村水道事業会計は、歳入(事業収益、資本的収入)予算総額 344,627千円、
阿智村下水道事業会計は、歳入(事業収益、資本的収入)予算総額 643,966千円、
この他、令和7年度各会計の補正予算等について追加日程でご審議いただくことになります。
以上、それぞれの議案について申し上げました。上程の都度詳しくご説明いたしますのでよろしくご審議賜りますようお願いいたします。
令和4年3月4日より1期4年間お勤めいただいた、塩沢房人副村長が3月3日、任期満了をもって退任となりました。この4年間はコロナから日常に戻る時期として、人々の考え方や生活習慣が変わる難しい転換期、そしてリニア中央新幹線工事の発生土活用や運搬の転換期、わいWai公園などのまちづくり事業が進み、学校のあり方検討など難局を共に乗り越えて来て下さいました。将来の阿智村の発展のために多大なるご功績を賜りましたことに、深く感謝いたします。ありがとうございました。後任については、できるだけ早い時期にと思っていますが調整中でございますので、その間、副村長不在となりますがご理解をお願いしたいと存じます。
さて、3月2日にリニア中央新幹線工事の説明会が清中プラザで開催されました。今までの工事状況をふまえ、最新の村道1-20号線の工事や発生土置き場の説明、萩の平非常口からの作業用トンネル掘削を5月から着手する点や、全体の工事完了が2031年冬頃との説明がありました。過去に結んだJR東海との村道の通行等に関する確認書などの見直しの説明もあり、工事がこれ以上遅れないような要望も住民の皆さんから出され、了承を得る事ができました。安心安全はもちろん、住民の皆さんとの連絡を密に取って、スケジュール通りに工事が進むことを期待致します。
以上3月定例議会の開会にあたり、ごあいさつ申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。