全村博物館構想とは
印刷用ページを表示する 掲載日:2020年4月1日更新
全村博物館構想とは
全村博物館構想(通称:全村博)は、地域のいろんな魅力をここにくらす自分たち自身で見つけ、活用していこうとする取り組みです。「全村博」は住民一人ひとりが地域づくりに取り組むことで、この地域に暮らす誇りを生み出そうとするものです。一人ひとりが自分たちの暮らしを見つめ、地域にある資源を発見し、学び、活用することで、自分らしく生きられる村をめざします。
始まった経緯
2000年頃、東山道・園原地区の歴史保存と活用を住民・行政が一緒に考えていく中で、「全村の歴史や生活文化を丸ごと博物館にする」との考え方が提案されます。これを受け、全村博物館構想へ向けた研究が本格化します。シンポジウムや社会教育研究集会において話し合いを積み重ね、2008年阿智村第5次総合計画に全村博物館構想が位置づきました2011年には第17回日本エコミュージアム全国大会in阿智村が開催されました。以降、住民により様々な活動が行われています。
全村博では、「住民が主体的に取り組む実践」を重要視してきました。住民自らが各地区で道や史跡などを調べたり、自然を保存する取り組みなどに取り組んできました。その地域にあるものに新たな価値を見出す取り組みを自分たちが楽しむこと、取り組んでいる人同士が交流すること、またその取り組みが外部の人たちから評価されること、これらの相乗効果によって全村博は進んできています。
これまでの経緯(年度別)
2003
- 東山道神坂総合研究所発足
2005
- 39回社教研:全村まるごと博物館構想とは
- 全村博物館構想シンポジウム
- 「園原の里づくり調査」報告書提出
- 東山道神坂総合研究所 作成
2006
- 第40回阿智村社会教育研究集会 自然歴史文化分科会「阿智村博物館構想の実現に向けて」
2007
- 第41回阿智村社会教育研究集会 自然歴史文化分科会「阿智村博物館構想の実現に向けて」
2008
- 阿智村第5次総合計画スタート
- 東山道・園原ビジターセンターはゝき木館開館
- 第42回阿智村社会教育研究集会 自然歴史文化分科会「全村博物館構想の実現について」
2009
- 社会教育研究全国集会in阿智
- オプショナルツアー開催
- エコミュージアムの講演会 大原一興氏
- 43回社教研:全村博物館構想のとりくみ
- あっちっち熱中人連合発足
2010
- 阿智学講座
- 伝教大師最澄と東国巡錫
- 東国古代の物流
- 44回社教研:全村博物館構想の実現について
- ウォーキング:中馬街道
- 阿智学会発足
2011
- 第17回日本エコミュージアム全国大会in阿智村
- 地域案内ツアー 8コース実施
- 45回社教研:全村博物館構想の更なる発展を目指して
- ウォーキング
- 清内路街道 ・下條街道
- 桜と歴史の園原散策ツアー
- 平安の焼き物を探しに峠道を歩こう!
2012
- 石造物研究会
- ウォーキング事前学習会(浪合/阿智)
- 46回社教研:全村博物館構想のふりかえり
- ウォーキング:東山道・中馬街道(浪合)・中馬街道(阿智)・下條街道
2013
- ウォーキング:下條街道
2015
- 役場職員全村博プロジェクトチーム発足H27,28
- 認定地域資源制度スタート 16件登録
- 49回社教研:歴史・自然・文化を守る地域づくり
2016
- 認定地域資源制度 10件登録
- ガイド研修 園原を知るための基礎:はゝき木愛好会
- 東山道神坂越え・古代文学・東山道
- 園原の調査史
- 考古学から見た園原
- ウォーキング:栗矢ウォーク
2017
- 連続学習会
- 私がガイドをする理由
- 写真家・熊谷元一をひきつぐ
- 阿智村の文化財
- 第51回社教研:全村博のこれまでとこれから
- ウォーキング:浪合ウォーク