第15回「こども」
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年2月1日更新
第15回(平成24年):[こども]
河合 建
(長野県下諏訪町)
「捕った~!」
撮影場所: 山梨県高根町
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講評
第15回 審査員長 増田今雄(長野県写真連盟)
子どもを被写体にシャッターを押し続けた熊谷元一先生の原点に設定しました第15回のテーマ「こども」には、全国から1278点の応募がありました。同じテーマだった昨年の歴代最多の応募数からはやや減りましたが、やはり同じテーマだった第2回目に次ぐ3番目の応募数でした。
身近で撮りやすさもあり、全国からさまざまな場面の作品が寄せられましたが、ややマンネリ化の傾向が感じられました。撮影場所がお祭りやイベントに片寄り、類似作品が多く見受けられ、新鮮さや新しい視点、今日性や独創性のある作品が少なく物足りなさも感じました。
しかし、子どもらしいあどけなさやかわいらしさ、表情、しぐさをとらえた作品も多く、上位には優れた作品が並びました。
大賞の「捕った~!」は、どろんこにまみれながら、コイをしっかりと捕まえた少年の喜々とした表情の一瞬を見事にとらえています。先生の残された「どじょうとり」の作品と重なり、自然の中でのびのびと育ってほしいという先生の、親たちの、今も昔も変わらない願いが時代を超えて伝わってきます。