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林業 本柳寛人さん

更新日:2024年4月8日更新 印刷ページ表示
本柳寛人トップ

 「自分のやりたいことができるし、選択肢もたくさんある。一方で“Iターンの人は…”とひとくくりにされると哀しいこともあります。覚悟がないとすぐに心が折れてしまうかもしれません。自分を持ちつつ、地域にも従う。自分は、死ぬまでやってこその地域おこしだと思っているんです」本柳寛人さんの言葉は、力強くて熱い。

 生まれも育ちも湘南茅ヶ崎。大学院では環境学を専攻し、『地域おこし協力隊』の第三期生として阿智村にやってきてから5年めとなった。現在は家族とともに清内路に暮らし、自宅近くの古民家を借りて「清内路の知恵や暮らしの術(すべ)をここを拠点に共有できるようにしたい」と語る。

 「今年はずっと愛知県境で林業を行ってきました。水を蓄え環境を作るのは森林です。人が入らないと森林は荒れてしまいます。木を伐って間引くことで周りの木を生かす。山を生かして、生かされる。再生可能な山を増やしたいのです、林業は奥が深く日本には欠かせない職業だと感じます」

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「ここに生きてきた人に子どもを産み育ててほしい」そう望んでいたところ、縁あって地元清内路出身の恵さんと結婚した寛人さん。
10月には予定より早く第二子となる樹人(みきと)くんが生まれたばかり。

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「豆がらは油が多くて焚きつけにいいんですよ」と囲炉裏に手際よく火を入れる。
「清内路の知恵や暮らしのすべをこの古民家を拠点に共有できるようにしたいんです」
天井いっぱいに立ちこめる煙が、情熱とともに再びこの家に新たな歴史を刻んでゆく。

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