予防接種について
お母さんが赤ちゃんにプレゼントした病気に対する抵抗力(免疫)は、ほとんど自然に失われていきます。
✿予防接種✿
そのため、この時期を過ぎると、赤ちゃん自身で免疫をつくって予防する必要があります。
その助けとなるのが予防接種です。
子どもは発育とともに外出の機会が多くなり、感染症にかかる可能性も高くなります。
予防接種に対する正しい理解の下で、お子さんの健康にお役立て下さい。
✿ワクチンの種類と特徴✿
予防接種で使うワクチンには、生ワクチン、不活化ワクチンの二種類があります。
生ワクチン生きた細菌やウイルスの毒性を弱めたもので、これを接種することによってその病気にかかった場合と同じように抵抗力(免疫)ができます。 | 不活化ワクチン細菌やウイルスを殺し抵抗力(免疫)をつくるのに必要な成分を取り出して毒性をなくしてつくったものです。) | |
ワクチン | ||
抵抗力ができる期間・回数 | 接種後、約1か月 |
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異なった種類のワクチンを接種する場合の間隔 | 27日(4週間)以上あける | 6日(1週間)以上あける |
✿予防接種に行く前に✿
★予防接種に行く前のチェック
- お子さんの体調はよいですか?
- 今日受ける予防接種について、必要性、効果及び副反応など理解していますか?
わからないことがあれば、質問をメモにしておきましょう - 母子健康手帳は持ちましたか?
- 予診票の記入はすみましたか?
★予防接種に行くときの持ち物
- 予防接種予診票
- 母子手帳
- 健康の記録
★予防接種 接種期間目安
✿ワクチンについて✿
ヒブ(Hib)ワクチン
ヒブ感染症
鼻やのどにいるヒブが血液の中に入り、脳障害を起こす細菌性髄膜炎、呼吸困難になる喉頭蓋炎や細菌性肺炎などを起こします。死亡や後遺障害が残ることもあります。
生後2か月~6か月に接種開始の場合、全4回:3週~8週間隔で3回、3回目から60日以上あけて1歳代早期に4回目。7カ月以降開始の場合は医師に相談
小児肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌感染症
鼻やのどにいる肺炎球菌が血液中に入り、細菌性髄膜炎や細菌性肺炎などを起こし、死亡や重い後遺症が残ることもあります。重い中耳炎の原因にもなります。
生後2か月~6か月に接種開始の場合、全4回:4週以上の間隔で3回、3回目から60日以上あけて12か月~15か月に4回目
四種混合ワクチン
ジフテリア
ジフテリア菌がのどについて、気道がふさがって息ができなくなったり、菌の毒素で神経麻痺や心臓の筋肉の炎症を合併して死亡することもあります。
破傷風
破傷風菌が傷口から入って、菌の毒素で筋肉がけいれんし、最終的は後ろに多く弓なりになる姿勢になり、委託苦しい症状を伴います。呼吸ができず、死亡することもあります。
百日せき
百日せき金がのどなどにつき、かぜのような症状で始まり、咳が長く続くようになります。
けいれんや脳症を起こしたり、1歳未満、とくに生後6か月以下では無呼吸で死亡したり脳症を起こすこともあります。
ポリオ 急性灰白髄炎
ポリオウイルスによる感染症です。感染してもほとんどの場合は、発病しないか、発病しても多くはかぜ症状ですが、まれに手足に麻痺を起こし、運動障害が残ります。
全4回:生後3か月から3~8週間隔で3回、6か月以上あけて1歳~1歳8か月で4回目。
BCGワクチン
結核
結核菌が、主に肺について肺結核を起こします。子どもでは脳を包む髄膜につく結核性髄膜炎や
重い肺の病気(粟粒結核)で重症になったり、死亡したりします。
1回:生後5か月~8か月未満
麻しん・風しん混合(MR)ワクチン
麻しん(はしか)
熱、鼻水、せきなどの症状の後、3~4日目から全身に発疹が出て、高熱が7~10日続きます。気管支炎、肺炎、脳炎等を合併しやすく、死亡することもあります。
風しん
全身に赤い発疹が出ます。熱は出ないこともあります。まれに脳炎や血小板減少紫斑病という合併症が起こることがあります。妊娠初期の女性がかかると出生児への障害の原因となります。
全2回:生後12か月になったらすぐ1回目。小学校入学の前年に2回目
日本脳炎ワクチン
日本脳炎
感染した豚の血から、蚊を介して日本脳炎ウイルスに感染します。多くの場合は無症状ですが、脳炎を起こすと、死亡や後遺症が残ることが多くなります。
全4回:生後6か月から(通常は3歳)、1週~4週間隔で2回。1年後に3回目。9~12歳に追加1回
【問い合わせ先】民生課保健増進係 保健師 電話 0265-43-2220