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村長あいさつ
村長コラム(広報あち掲載)
情報提供

阿智村定例議会(平成29年9月7日)村長あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月7日更新

はじめに                   

 9月になり暑かった夏も終わり、特に朝夕は涼しい季節を迎えました。

 今年の夏は7月に8件の台風が発生しており、特に台風3号及び過去3番目の長寿台風となった台風5号の上陸は、日本各地に大きな被害をもたらしました。又最近は県内の至るところで大雨警報や土砂災害警戒情報が頻繁に発表されるなど、短時間集中的な大雨による水害や、地盤の緩みなどによる土砂災害が日常的に心配されているところです。
 お盆など雨天が続いた事もあり、各地区のお祭りやイベントに、そして観光業、野菜の収穫など大きな影響を与えました。
 しかし昼神温泉を中心とする観光業は今年も7、8月といずれも好調で、阿智昼神観光局によると星空ツアーの影響はかなり大きく、7月から始まったJRグループとのディスティネーションキャンペーンの連携で、列車の旅のメニュー、名古屋駅のコンコースには沢山の阿智の観光ポスターが貼ってあり、その効果もあって昨年よりも平均で3%の増と好調で、旅館の予約が取れずに周辺市町村にまで波及効果はあったようであります。今週発表された第3回ツーリズムExpoジャパンの地域マネジメント部門で3年連続受賞を頂いたことも大きな弾みとなりました。又村内のキャンプ場は今年も大盛況だったそうです。やはり星の話題で全国放送のテレビ、ラジオ、雑誌新聞の効果は大きく、星空日本一の村としての定着を感じさせられた夏でした。
 又、恒例の阿智の夏まつりでも、例年より多くの人出がありました。最後に少し雨が降りましたが、天候もよく賑やかに開催することができました。これも多くの関係者の皆様のご尽力の賜物と感謝致します。

 今、村では、平成30年度からの第6次総合計画の策定に向け、検討を進めています。6月に実施した2,000人の方へのアンケートがまとまりましたので、10月号の広報誌やインターネット、組内回覧での公表を予定しています。907人から回答があり、回収率は45.4%でありました。前回や他自治体の状況を見ると比較的高い回収率だそうです。現在、このアンケート結果報告と分野別に意見を聞くワークショップを開催中です。8月30日より3回開催しましたが、いずれも各回30人前後の方がお越し下さり、10年後の村の将来像、夢を語り合い、よい意見を聞くことができました。今後、ワークショップが終われば、村の皆さんが一番何を望んでいるか、不安に思っている事、伸ばすべき事は何かをデータが出ていますので、しっかり分析し、まずは素案を作り、10月から各地区懇談会などで住民の皆さんから意見を頂戴していく段取りとなっています。
 各自治会でもアンケートを取るなど、地区計画を作っています。私はこの「地域力」を前面に出し、各地域が元気になっていくことが、阿智全体の活性化につながると思っていますので、今後の村の方向性を細部にわたってしっかり意見を聞き、組み立てていきたいと思っています。

村の状況

 さて、阿智村ではこの9月から様々な事業がスタートしました。

 自動車免許を所持していない方など、交通弱者の皆様のために、乗合タクシーを3月まで実験的に運行することになりました。これは昨年、商工会が買い物困難者対策として乗合タクシーを運行したところ、買い物のみでなく、病院や役場からのサービスとして一緒に行った方が効果は大きいとの提言を受け、お出かけは村内巡回バスで、その後時間のロスがあるため、帰りは乗合タクシーという県下でも珍しい取組を始めました。しかも、タクシーの運賃も通常の約4分の1に設定してありますので、村民の皆様には是非積極的にご利用頂きたいと思います。こまんばバス停前、橋上医院前、役場前が乗車場所になります。乗車1時間前までに予約専用番号にお電話をお願いいたします。

 もう一点は、ごみの出し方がこの9月より変わりました。生ごみも広域連合が運営する、稲葉クリーンセンターにお願いすることになったため、燃やすごみと生ごみを一緒に火曜日と金曜日の2回の回収になりました。前の紙袋はまだ使えますし、今のところ大きなトラブルはありませんが、村民の方にはわからないことがあればなんなりとご質問頂きたいと思います。生ごみを減らすという運動も展開しています。村の補助が出る生ごみ処理機も10機お買い求め頂きましたし、宴会時の食べ残しを減らす3010運動など定着できればと考えます。

 6月26日には集出荷直売施設検討委員会、いわゆる道の駅や産直市場が必要かどうかの検討委員会を15名で発足し、今年度中に答申頂くこととしました。将来の産業振興のために必要か、コンセプトをどうするか、場所などマーケティング調査をしっかりしたうえで、スケジュール、資金計画などを立てていくことになります。当村には産業振興公社があり、あちの有機堆肥のブランドや、小ロットでも受け入れ、名古屋方面などに販売しており、将来の次なる展開を考えていくためにも、方向性をこの検討委員会に託し、ご意見を伺いたいと思っています。

 8月30日には「空家等対策協議会」を開催し、建築業者、専門家等の皆さん11名で、阿智村の空家の現状分析や、今後の方針について協議致しました。当村では飯田市に次いで宅建協会飯田支部と契約し、民間の皆様のお力を借りしながら対策を講じています。空家等対策計画を策定することで、今後特定空家として認定となれば、行政の権限において解体も可能となり、一歩進んだ空家対策ができることになります。現在村内には280件程の空家があり、環境衛生的にも問題となっており、これから再利用も含め少しずつ着実に解決して参りたいと思っています。しかし、一番の問題点は、相続できていない物件がほとんどで、11月から定期的に土地建物の相続の相談会を開催する予定です。

 又、この9月1日から定住PR用の動画撮影に入っています。阿智村らしい人のあたたかさと、大自然の素晴らしさが伝わる映像になりそうです。都会で暮らす若いカップルが、阿智を訪れた時の設定になっており、普段の何気ない風景や、人とのふれあいを通じて、阿智に暮らすことを決意するといったストーリーです。映像で定住のPRをしている自治体はなかなか少ないため、若い世代に伝える格好のツールになればと期待しています。「阿智家族」という定住のテーマの中での物語になりますし、エキストラで村民の方も出演頂いてますので是非多くの方にご覧頂きたいと思います。12月1日完成予定です。よろしくお願いいたします。

 福祉関係では、8月29日に第1回目の地域包括ケア推進会議を開催し、医療介護関係者、社協、行政職員等が集まり、今後の高齢者福祉サービスを包括的に、継続的に提供するため、話し合いの場が持たれました。認知症初期集中支援チームの立ち上げやシンポジウムの開催、9月からの乗合タクシーについてなど意見が出され、医療と介護関係者が連携して地域全体での取り組みの重要性を再確認いたしました。

 9月3日には防災訓練を村内一斉に行いました。今回は中関に大規模被害が起きたとの想定で訓練を行ったわけですが、様々な反省も実際訓練をすることにより見えてきたと思います。数日前には北朝鮮からのミサイル発射でJアラートによる情報の伝わり方も経験しています。「減災」という運動も赤十字奉仕団の皆さんが積極的に取り組んでくれています。災害が起きる前に、災害を減らすために私たちが日頃取り組むべきことを小さいことから始めようという運動です。行政がストップしてしまった時のことも考え、住民自治のしくみを是非再度各地区で確認をお願いできたらと思っています。

 国や県に対して、7月は南信州広域連合や道路の期成同盟会として様々な要望活動も行って参りました。飯田南バイパスの要望も熱が入って参りましたし、国道153、256号線、県道の改良工事や治水対策など、設備ができて経年劣化しておりメンテナンスの重要性もあり、私たちの生活の安全のために、今後も引き続き要望をして参りたいと思います。

 その他、充実した公民館行事、生涯野球大会、小中学生の沖縄研修、福島の子供たちのキャンプ、戦没殉難者慰霊祭、婚活事業などこの夏も阿智村の住民の皆さんは、元気にそれぞれの場で活躍して頂きました。

上程議案について

 本議会においてご審議頂く案件は、承認案件1件、条例案件5件、契約案件1件、事件案件1件、決算案件7件、予算案件6件、報告案件3件であります。

承認案件1件

 専決第9号 平成29年度阿智村一般会計補正予算第2号は、既定の歳入歳出予算総額に1,180千円を追加し、歳入歳出予算総額を4,759,492千円とするものであります。補正予算の内容は県の元気づくり支援金を利用した、広域バス駒場線のバスラッピング事業による補正であります。

条例案件5件

 議案第54号「阿智村福祉医療費支給条例の一部を改正する条例」は、来年8月からの高校生世代までの医療費の窓口無料化に向けて、条例の一部改正を行うものです。

 議案第55号「阿智村企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部を改正する条例」は、法律改正による語句の修正と対象に白山工業団地を追加するものです。

 議案第56号「阿智村昼神温泉観光センター設置条例の一部を改正する条例」は、写真童画館の観覧料の無料対象を小学生以下から中学生以下に変更するものです。

 議案第57号「阿智村定住促進住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」は、昼神住宅を追加し、「阿智村昼神温泉従業員住宅設置及び管理条例」は廃止するものです。

 議案第58号「阿智村若者定住住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例」は、中学生以下の子供が居なくなったときの明け渡しを追加するものです。

 契約案件1件

 議案第59号は、平成28年度 防災・安全交付金事業耐震性向上老朽橋架替工事(中之橋床版工)が工事費の増額となりますので変更契約議決をお願いするものです。

事件案件1件

 議案第60号は治部坂高原交流施設の指定管理者の指定について議決をお願いするものです。

 決算案件7件

 決算案件は、平成28年度阿智村一般会計及び各特別会計決算の承認を得るものであります。

 一般会計決算は、歳入合計5,789,012,706円、歳出合計5,117,668,185円、歳入歳出差引額671,344,521円、翌年度への繰り越し財源95,147,000円を差し引いた実質残額は、576,197,521円となりました。昨年度からの繰越金547,548千円、財源補填的繰入金60,187千円を差し引き、年度内積立金385,205千円を加えた単年度実質収支額は、353,668千円の黒字となりました。

 歳入についてみてみますと、村税17,939千円、地方交付税145,261千円、国県支出金2,504千円、村債18,300千円とそれぞれ減、繰越金が117,544千円の増、総額では105,155千円の減となりました。

 歳出については、人件費が811,145千円と25,541千円前年度を上回りました。この主な原因は、国の人事院勧告に準じた職員給与の改定、保育士、栄養士等職員の増によるものであります。経常的経費は、起債償還の減少等により190,351千円の減となりました。投資的経費は、1,014千円減でほぼ前年並みとなりました。

 特別会計は、国民健康保険事業勘定では、歳入額730,785,764円、歳出額696,151,039円、差引額34,634,725円、直営診療勘定歳入額90,512,624円、歳出額68,385,389円、差引額22,127,235円

 水道事業は、歳入額251,249,978円、歳出額233,262,090円、差引額17,987,888円

 下水道事業は、歳入額269,083,609円、歳出額256,268,918円、差引額12,814,691円、翌年度への繰越財源64,000円を差し引いた実質残額12,750,691円

 農業集落排水事業は、歳入71,268,270円、歳出額67,697,053円、差引額3,571,217円

 介護保険は、歳入額782,242,028円、歳出額770,314,167円、差引額11,927,861円

 後期高齢者医療では、歳入額69,151,092円、歳出額68,375,314円、差引額775,778円となっています。

 一般会計等からの財源補填的な繰入金は、国保直診勘定で39,330千円、起債償還を中心に水道事業で55,156千円、下水道事業で146,364千円、農集排で55,685千円となっています。

 借金である地方債の現在高は、一般会計で昨年より335,392千円減の3,261,532千円、特別会計で184,702千円減の2,775,596千円となりました。合計では520,094千円減の6,037,128千円であります。

 一方貯金である基金残高は、一般会計で昨年度より324,152千円増の6,154,355千円、特別会計では18,828千円減の557,039千円となり、合計では305,324千円増の6,711,394千円となりました。財政の健全化を見る指標については、経常収支比率は76.3%、実質公債比率は、昨年度より2.2%改善され0.1%となっています。

 各種会計での未収金については滞納整理を進め、8月2日現在で5,098千円の徴収を行いましたが各会計合計で60,555千円の未収金となっています。

 滞納が増えることは全てに悪影響を及ぼすことになります。滞納額の減少のため庁内を挙げて努力してまいります。

予算案件

 予算案件は、一般、特別ともに補正予算についてであります。

 一般会計補正予算第3号は、既定の歳入歳出予算に歳入歳出それぞれ374,551千円を追加し歳入歳出総額5,134,043千円とするものであります。

 歳出の主なものは、

  • 個人番号利用の運用テスト支援の委託 372千円
  • 土地評価替え委託 1,642千円
  • 老人福祉施設入所措置費 1,700千円
  • トリプルAサポート事業 340千円
  • 合併処理浄化槽設置補助金 1,966千円
  • 水道未普及対策事業補助金 500千円 
  • 集出荷直売施設検討委員報酬・旅費 569千円
  • かんがい排水整備事業等補助金 2,500千円
  • ニホンシカ、イノシシ等の捕獲報償費 12,815千円
  • プレミアム商品券事業補助金 6,300千円
  • 治部坂高原交流施設修繕等 2,000千円
  • ふるさと村自然園修繕等 5,000千円
  • 村道維持補修工事 20,000千円
  • 道路改良工事 6,300千円
  • 村営住宅修繕等 2,490千円
  • 海外研修補助金・旅費 △3,400千円
  • ニュースポーツ器具購入 650千円
  • 災害復旧工事 1,155千円
  • 公共施設整備基金積立 67,016千円
  • 前年度繰越金の2分の1を財政調整基金に積立 240,000千円

 また、繰越金を補正財源に充て、臨時財政対策債については、56,000千円減額しました。

特別会計、水道事業会計についてはそれぞれ必要な補正を行います。

 報告案件については、損害賠償事案3件について報告するものです。

 この他、契約案件について追加日程でご審議いただく予定です。

 以上、ご審議いただく案件についてご説明いたしました。詳細については上程の都度詳しくご説明いたしますのでよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

 おわりに

 秋は、栗矢の無礼講が始まり、各地域でお祭りや敬老会、運動会と多くの皆さんが協力して楽しんで頂く機会が多かろうと思います。私もお伺いさせて頂いて村民の皆さんと直接お話ができる場でもあります。皆さんが集う中で村の将来の事を話す場でもあればよいかと思っています。今年も9月18日の敬老の日を中心に、百歳、米寿の方などにお祝いの訪問をさせて頂く事になっています。今年は百歳になられる方が4名、これで百歳以上の方が12名となります。米寿の方が70名とこの村を支えてきて頂いた先輩の皆様に敬意を表したいと思います。最高齢は105歳です。皆さんいつまでもお元気で、村の歴史や伝統、素晴らしさをしっかり私達に伝えていってもらいたいと願います。

 最後になりますが、来年2月に任期満了となる村長選挙につきまして、お話しさせて頂きます。私は平成26年2月に就任して以来、村の舵取りを行い、又行政という組織の中での初めての経験ではありましたが、無我夢中の毎日であったような気がいたします。村民にわかりやすい行政情報の伝え方、明るく親切な対応を掲げ、村の進むべき方向を「星ふるさと」や「阿智家族」といった言葉で伝えて参りました。村制60周年という節目を無事飾る事ができましたし、天皇皇后両陛下ご来村、阿智昼神観光局の立ち上げ、星の事業、定住施策促進など事業を展開して参りました。
 現在、第6次基本計画を策定中です。広く村民の方から意見を聞きながら進めていますが、私自身としてもこれから10年、そして村の将来に夢を持っています。1期では、まだ夢半ばであり、これから解決しなければならない課題もありますので、次期村長選に挑戦させて頂きたく思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

 以上本会議に上程いたします議案等について申し上げました。みなさんと共に住みたい地域、夢のある地域に向かって、いい村作りにまい進していきますようご尽力をお願いして9月定例議会のあいさつと致します。