第12回「笑顔」
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年2月1日更新
第12回(平成21年):[笑顔]
滝沢 康幸
(長野県須坂市)
「お久し振り」
撮影場所: 長野県須坂市
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講評
第12回 審査員長 伊東征彦(長野県写真連盟)
「笑顔」のテーマは3回目になります。2回目までは「ハイ、笑って」といった、つくられた笑いの作品が多かったのですが、今回は表現が飛躍的に上達しておりびっくりしました。それは、大賞に輝いた滝沢康幸さんの「お久し振り」をはじめとして、上位入賞の写真はスナップショットの中から笑いを表現している事です。自然体の笑顔の瞬間を見事に捉え、シャッターチャンスを生かし切っていますね。
皆さんは写真を撮るときにどんな気持ちでシャッターを切りますか?大事なのは被写体と一帯になることだと思います。人間には「五官識」があります。眼、耳、鼻、舌、身ですね。この五官識で感じたものを写真にする。それが官識です。そして五官識は被写体にもあるのです(風景にもあると思ってください)から、心の中で写したいものと対話をして被写体の思いを感じとることです。ここで撮影者と被写体が一体になり、より味わい深い写真の誕生となります。次回の「のびのびと」には、こんな気持ちで取り組んでみてください。