第11回「笑顔」
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年2月1日更新
第11回(平成20年):[笑顔]
清水清一郎
(兵庫県西宮市)
「里山のひな祭」
撮影場所: 徳島県阿南市
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講評
第11回 審査員長 伊東征彦(長野県写真連盟)
前回からデジタルカメラの作品を受け付け、今回も1,000点近い応募がありました。
大賞の『里山のひな祭』は、ひな壇が軽トラックの荷台という意外性が面白く、緋毛せんを敷き、ひな人形を飾り付けたのは写真の二人の女の子でしょう。姉妹でしょうか、小さな子供ならではのユニークな発想です。飾り終えた二人が「私たちのおひなさまを見て」とでも言いたげに笑っています。特に誇らしげに右手を挙げている子の仕草が自然で愛らしく、思わずほほ笑んでしまいました。背景の黒い屋内と白い壁が毛せんの赤や女児を引き立て、壁に描かれた看板の男性の笑顔も効果的でした。
写真で大切なのは表現力だと思います。見る人に「これは面白い。楽しい写真だ」と思ってもらうことこそ大切で、被写体と同化することが表現力の強さにつながります。次回もたくさんの作品をお寄せ下さい。