第13回「のびのびと」
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年2月1日更新
第13回(平成22年):[のびのびと]
鹿島 和生
(福岡県福岡市)
「祭りに打ち込む男衆」
撮影場所: 福岡県福岡市
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講評
第13回 審査員長 伊東征彦(長野県写真連盟)
あわただしく過ぎてゆく現代社会。生活にゆとりがなくなっている時代に熊谷元一先生の写真を拝見しますと、そこには心癒される人間生活の原点がありました。今回は、そうした動きを表現していただこうと『のびのびと』というテーマで募集しました。
大賞の「祭りに打ちこむ男衆」は、働きずくめの男性がそこから解放され、祭りに酔いしれるのびやかな表情。画面全体が男の顔だけで占められていますが、撮影テクニックとして後幕シンクロを利用し人間の動きをリアルに表現できたことで、華やかな祭り全体の雰囲気が伝わってきています。
作品全体を見ますと、日常生活の中のさりげない風景が題材となっていたところが良かったと思います。「今でもこんなのどかな光景があるのだ」と、審査員もびっくりするほどの作品がたくさんあり、一服の安らぎを与えていただきました。